中世の時代より、中尊寺の経蔵別当と定められた骨寺村は、収穫されたお米や薪などを毎年中尊寺へ納めていました。
その伝統を復活させた行事が、この米納めです。
昨日は朝から雪模様でしたが、骨寺村荘園オーナーの皆さんをはじめ総勢72名の皆さんにご参加いただきました。
ありがとうございました。
駒形根神社に集合し、それぞれの役割にあった衣装に着替えます。
少しでも温まってもらおうと、お母さんたちが甘酒を用意してくれました。
準備か出来たら、出発式で道中の安全を祈願します。
時折吹く吹雪に、皆さん固まっていました。
そしていよいよ、中尊寺へ向けて出発です。
一番大変であろう荷担人の皆さんは、交代しながら俵や薪を担ぎます。
ちなみに、俵も薪も手作りなんですよ。
もちろん、お米も詰まっています。
お米だけでなく、俵にも心がこもっているんです。
荷担人の責任も重大です。
駒形根神社を発った一行は、足場の悪い雪道でチョット歩きづらそうです。
スタート当初は余裕の笑みも見られましたが、
地吹雪が吹くと、途端に険しい顔になります。
のぼりも風に煽られて、とにかく大変です。
国道に出ると、通りかかった観光バスのお客さんが、物珍しそうに眺めていました。
慈恵塚拝殿に差し掛かったころには、青空も見られました。
白い雪とのコントラストがキレイです。
そして平泉に入ると、雪もほとんどなくなっていました。
おにぎりを食べて小休止したので、足どりも軽やかなように見えます。
沿道の方も家から出てきて、カメラを構えたり、声援を送ってくださいました。
そして、いよいよ中尊寺に到着。
ここから月見坂を登ります。
坂の急勾配は、最大の難所です。
毎回参加していただいてる岩手大学の皆さんも、坂のキツさに苦笑い。
がんばれ!がんばれ!
坂の中腹で一休み。
眼下には衣川の古戦場跡が広がり、北上川も見えます。
平泉の世界遺産効果があってか、例年よりも多くの観光客が中尊寺を訪れていました。
月見坂を登りきった一行は、本堂へ立ち寄りお参りです。
そして金色堂前を通り、
目的地の経蔵へ到着です。
運んできた薪と荘園米を奉納しました。
今年も無事に、荘園米を納めることができました。
800年前から行われてきたこの風習。
形こそ変わってきていると思いますが、未来へと伝え、中尊寺との関係も末永く繋いでいきたいものです。
参加された骨寺村荘園オーナーのみなさん、関係者のみなさん、岩手大学のみなさん、本寺地区のみなさん、本当にお疲れ様でした。
それから中尊寺のみなさん、声援をおくってくださいました平泉町のみなさん、観光客のみなさん、本当にありがとうございました。
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