2012年2月23日木曜日

東京農大の皆さんの民泊体験交流

2月も後半に入り、日中の陽の光が暖かく感じられるようになりました。

月曜日から昨日までの3日間、東京から東京農業大学の多摩川源流大学というプロジェクトに参加されたみなさんが、本寺にいらっしゃいました。

来年度の実習プログラムの視察として、いろいろな体験をしていただきました。

静かな冬の本寺が、ぱっと賑やかになった3日間の様子をお伝えします。




≪1日目≫

まずは到着された皆さんと地元の人たちが、古曲田家で顔合わせです。

長旅の疲れも見せないあたりは、さすが若さですね。

















実は、今回の皆さんの定宿が、この古曲田家になるのです。

本来なら2泊中1泊が古曲田家、1泊が各家庭で民泊していただく予定だったのですが、諸事情により古曲田家に2泊となりました。

古曲田家に泊るのは、みなさんが初めてです。

たろうも泊ったことはありません。

都会の人たちがこういう古民家に泊るってどんな感じなんだろう、不安半分、楽しみ半分です。



その後皆さんは、荘園内を散策しながら若神子亭を目指します。

雪深いこの時期なので、歩けるところも限られてしまいましたが、これもまたいい思い出と思っていただければ嬉しいですね。



若神子亭に着くと、早速の農村体験です。

この時期の体験といっても、畑仕事や田の仕事があるわけでもなく、必然的に作業は限られます。

しかし、それはとても大事な作業です。


そう、雪かきです。


若神子亭の南側、うず高く積まれた屋根雪の雪かきに取り掛かります。

















初めて雪かきをする方もいらっしゃいましたが、なかなかどうして、みなさん手際良く雪を掻いていきます。
























雪の山が、どんどん低くなって行きました。

















昼食は、暖か~い南部一郎かぼちゃうどん。

ひと仕事した後で、食も進みます。

















午後はさらに展示棟側の雪かきです。

屋根が大きいので、落ちて積もった雪の量もいっぱいです。

















3時のおやつには、ホカホカのがんづきと味噌焼きおにぎり。

ラストスパートまでの鋭気を養います。

















お腹が満たされると、再びペースも上がります。
















おかげさまで、こんなに見通しが良くなりました。

(雪かき前)

(雪かき後)

(雪かき前)本当はもうちょっとありましたが
(雪かき後)



ひと息ついたら、みんな童心に還ったように雪と戯れていました。

大玉転がしが…

いつの間にやらバトルに発展。


肉体労働のあとでも、この元気!

さすが、若さですね。


このあと近くの温泉に入り、夜は歓迎会をして初日を終えました。



≪2日目≫

2日目は古曲田家で、田舎の冬の必需品、かんじき作りに挑戦します。

とは言っても、かんじきも最近はあまり使われなくなりましたが、これも都会では体験することのできないことですね。

地元でも数少ないかんじき作りの職人、菅原五郎さんがこの日の先生です。

まずは完成を手に、材料や構造の説明を受けます。


そしていよいよ、2人1組に分かれてかんじき作りに挑戦です。

最初は皆さん、手さぐり状態で取り掛かります。

要所要所で先生の指導を受けながら、着々と作業が進められます。

だんだんと、それっぽい形になってきましたね。

お昼ごはんも、学生さんたちが作りました。

地元のお母さんたちの指導のもと、はっと作りに挑戦です。

程よいくらいまで生地を練ったら、

これまた程よい大きさにちぎって鍋に入れます。

ちぎり方にもコツがあるようですよ。

体が温まる、本寺特有のみそ味はっとの出来上がりです(写真時ははっとが写っていませんが)。

先生や地元の人たちも交じって、美味しくいただきました。


午後の部に入り、だんだんと仕上げに入ります。

1つ、また1つと完成品もできてきました。
















それにしても、皆さん手先が器用なんです。

ナタやのこぎりなどの道具も使い慣れているようで、本寺の人たちもビックリでした。

当初は数個できればという予想だったのですが、いい意味で期待を裏切ってくれました。

各組とも、2足目に取り掛かりました。
















そしてとうとう、全員分のかんじきが完成しました。

パチパチパチ!
















これで、翌日のかんじき体験に、みんな自分で作ったかんじきを履いて臨めます。


その後は、昨日同様瑞泉閣さんにお邪魔し、温泉で温まりました。

古曲田家に帰ってからは、自炊で夕食。

この日のディナーは、カレーライス。

お米はもちろん、骨寺荘園米です。

前日もこの日も、みなさん夜はぐっすりと寝られたようです。

意外と(?)快適だったようで、ホッとしています。




≪3日目≫

いよいよ最終日です。

朝ごはんも自炊です。

皆さん、残さず食べていただいたようです。


この日は、前日に作ったかんじきを履いて、荘園内の田んぼを歩きます。

古曲田家を発って、駒形根神社前の田んぼからスタートです。

たろうは、若神子亭から歩いて現地へ向かいました。

踏み固められていない所をかんじき無しで歩くのは、相当難儀でした。

駒形根神社前に着くころには、ゼーゼー息荒くなっていました。

















遠目に見える皆さん。

何やら、相撲をとっているみたいですね。

やんちゃですね。
















コーディネーターの人が履いているのは、塩ビパイプで作ったかんじき。

健康の森さんから借りてきました。

さあ、いよいよ出発です!
















天気がよく、雪面に影がキレイに伸びていました。

田んぼの雪は、雪わたりができるほど固まっていたので、かんじきが効いてるのかどうか分かりづらいところではありますが…。

でも、所々でたろうが「ズボッ、ズボッ」と足を取られるところでも、かんじきを履いたみなさんはスイスイ歩いていましたね。
















一歩一歩、感触を確かめながら歩きます。

はるか向こうでは、近所のEさんが木製のソリに堆肥を積んで運んでいました。

運よく、珍しい光景を見られましたね。
















要所要所で、Mさんが骨寺村の解説をしてくれました。
















かんじきを履いての雪上ビーチフラッグでは、転倒者が続出です。

まあ、走るためのものではないでしょうからね。

おかげで、いい画が撮れました(笑)。
















キレイに見えた栗駒山を背にパチリ。

田んぼの真ん中から見る機会も、まずないですからね。

このアングルで見たのは、おそらく初でしょう。
















なかなか接することのない一面雪の世界で、はしゃぐ皆さん。

いい思い出になりましたか?
















若神子亭に着くと、地元の人たちを交えての反省会をしました。

体験する側、受け入れる側それぞれの意見を交換し、次回へとつなげていこうというところです。
















最後にみなさんで、大きな寄せ書きを書きました。

2枚書いて、1枚は東京農大へ、1枚は本寺へ。

本寺にいただいた分は、皆さんが寝泊まりした古曲田家へ貼らせていただこうかなと思っています。

























その後食堂で食事をとっていただき、東京農大の皆さんは本寺を後にしました。

















今回の体験交流が、これから先ずっと続けていけるといいですね。

東京農大の皆さん、また本寺にいらしてください。



追伸

皆さんが滞在した3日間は、いい天気が続いたのが幸いでしたね。

皆さんが帰られ、今朝の本寺は大雪でした(+o+)
















昼には雨になりましたが、重い屋根雪がドドっと落ちてきました。

また雪かきに来ませんか?

2012年2月16日木曜日

展示棟の中はこんなカンジ

ここ数日いい天気が続き、本寺地区の雪もだんだん溶けてきました。

道路もアスファルトが見えるようになり、車も走りやすくなりました。



今日は、骨寺村荘園交流館の南側に建設していた展示棟に入ってみました。

建物は完成したので、あとはフロアに入る展示物などが整備されていきます。

ちょっとだけ、内部をお見せしますね。


入り口は、若神子亭の産直スペースの南側から。

天井から、側面の柱から、ふんだんに木が使われています。

















ここが、メインの展示スペースとなるところです。

まだ何もないので、とても広く感じます。
















天井も高く、解放感があります(これからの展示の仕方でどうなるかわかりませんが)。

梁は金具などを使わず、木だけで組み込まれていますが、十分な強度は保たれているそうです。

















こちらは、映像などを放映するスペース。

展示スペースより、少し天井が低くなっています。

壁面は、スクリーンなどがなくても映写できるように作られているそうです。
















展示棟のオープンはまだ先ですが、どんな展示物が入っていくのか楽しみです。

2012年2月2日木曜日

骨寺村荘園の雪景色

昨日の大雪とはうって変わって、今日は晴天も見えるいい天気の本寺でした。
















雪化粧した木々が、青い空に映えます。

とはいいつつ、やはり昨日から今日の明け方まで降り続いた雪の量は多く、今日はどこの家でも庭や門口の雪かきに追われていました。
















若神子亭の南側の様子。

奥は、準備中の展示棟です。

建物は完成したので、あとは内部の展示物などを準備していきます。

雪で埋もれませんように・・・。

昨日は視界ゼロで全く見えなかった磐井川のほうも、今日はくっきり見えました。


















よく見ると、岩肌に大きなつららが何本もできていました。

日陰なので、当分は残っていそうですね。
















地区の区長さん宅を廻ったときに、荘園内から見えた栗駒山。

山頂の雲が取れれば最高なんですけどね。

2012年2月1日水曜日

雪かき雪かき雪かき

日本海側を中心に、全国的に大雪ですね。

本寺もやはり大雪です。

岩手県内の南西に位置する一関の中でも、西側に位置する本寺地区は、県内の天気予報のとおりにならないことが多いです。

特に冬の時季は、秋田県の天気予報を参考にすることが多いのです。

なので、太平洋沿いの岩手県ではありますが、本寺地区に限っては「日本海側の天気が荒れる」となると、やはり本寺地区も荒れるのです。



ということで、今日は朝から大雪。

朝早くから除雪機フル稼働、さらにはトラクターを改造した簡易除雪車で駐車場の雪を掻いてもらいますが、一通り掻いたあとにはまた積もります。
















屋根の雪がどっさり山盛り。

日が出てくると、これがものすごい音を立てて落ちてくるのですが、今日はその気配すらありません。



駐車場の車も、途端にこの通り。

乗り込むのもひと苦労です。

















そしてまた雪かき。

除雪機が大活躍。
















除雪機だけでは手が回らないので、あとは手作業の雪かきです。

これらの道具を使っての体力勝負です。























これはほんの一部ですね。

あとはママさんダンプや一輪車なども駆使します。

いい運動になります。



建物南側は屋根雪がこんもり積もって、芝生広場の面影がありません。

遠くの視界もほとんどないですね。


















雨どいからの水も、すっかり凍ってしましました。























雪との果てしなき戦いは、もうしばらく続きそうです。