2011年3月23日水曜日
東北地方太平洋沖地震
遅ればせながら、この度の東北地方太平洋沖地震により亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災された皆様とそのご家族の方々に心よりお見舞い申し上げます。
また、骨寺村荘園や本寺地区につきまして、ご心配いただきましたことにつきまして御礼申し上げますと共に、ご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。
本寺地区ですが、目立った被害はありませんでした。
荘園内の田んぼも無事です。
ただ、骨寺村荘園入り口にあたる白崖(しらかけ)地内にて土砂崩れが発生し、国道342号線が寸断されております。
迂回箇所に誘導員がおりますので、指示に従ってください。
地震当日、たろうは古曲田家の中にいました。
丁度、古曲田家のメニュー試作で米粉のおだんごを作ってみたとのことで、試食していた時でした。
横揺れの地震、それが次第に大きくなり、急いで外へ逃げました。
揺れは2分くらい続いたでしょうか。
電線が縄跳びのように大きく振れ、田んぼにいた大勢の白鳥やカラスが鳴きながら、逃げるように空を飛び交っていました。
揺れが止んだと思ったらまた揺れ、2~3度くらい繰り返したと思いますが、あまりはっきりとは覚えていません。
ただ、何とも形容しがたい重低音の音が聞こえてきて、嫌な予感がしました。
揺れが収まった時を見て、古曲田家の中を確認。
損壊はありませんでしたが、電気が点きません。
携帯も繋がらず、状況を把握しかねてしばらくすると、市街地へ向かった車が戻ってきて、道が塞がれたと聞きました。
周辺を確認するため、自転車で古曲田家を出ました。
駒形根神社は、見たところ無事。
上に登って周囲を見渡すと、田んぼで餌をついばむためにたくさんいたはずの白鳥が、一匹も見当たりません。
市街地方面へ向かうと、空家になっていた建物のドアが外れたりの状態が見られました。
慈恵塚の入り口を700mほど過ぎると、聞いた通り、道路が寸断されていました。
前回の震災で崩れた箇所の、すぐ近くのようです。
遠くから聞こえた音は、ここが崩れた音のようでした。
その後、何件かのお宅を廻り無事を確認。
矢櫃ダムや祭畤大橋まで行ってみましたが、被害はないようでした。
迂回路を通って帰る頃には暗くなってきましたが、明かりは車のヘッドライトのみ。
街頭や信号、家々の明かりもなく、異様な光景でした。
車のラジオを聞いて、沿岸地域に津波が来て被害が大きいことを知りましたが、まさかあれほどの被害があったとは、この時点では知る由もありませんでした。
週が変わって14日、残り少ないガソリンで再び本寺入り。
再度、古曲田家や地区内を廻って状況の確認。
地域の皆さんは、何かと不便ながらも元気そうで安心しました。
田んぼを見ると、数は減ってしまいましたが、白鳥たちが戻ってきてくれました。
まるで何事もなかったかのような光景。
常に気持ちが張っていた中、ホッとさせられたひと時でした。
その後、電気と水道が復旧し、少しずつではありますが元の生活に戻りつつあります。
たろうの家は厳美渓にありますが、ガソリンがない状況では車も使えず、本寺に来ることもできませんでした。
昨日、やっとガソリンを給油でき、9日ぶりに本寺入りすることができましたが、迂回路を経由すると20km以上離れたところにしかスタンドがない本寺の皆さんは、今は大変苦労しています。
もう数日経てば、ガソリンの供給も安定してくると言われているので、もう少しの辛抱です。
皆様も、何かと不自由な日々を過ごされてることかと思います。
落ち着いたら、骨寺村荘園まで足をお運びください。
【おしらせ】
『骨寺村荘園休憩所 古曲田家』は、しばらくの間休業とさせていただいております。
再開時期が決まりましたら、改めてお知らせいたします。
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