たろうは約束を守るいい子です。
だからサンタさんは来てくれるでしょう。
『中尊寺米納め』は、12世紀ごろから骨寺村で収穫されたお米を中尊寺に奉納していたならわしからくる行事です。
戦後に途絶えていたとされるこの行事を数年前に復活させ、今回が4回目となります。
当日は見事な晴れ模様。
肌寒さは残りますが、絶好の米納め日和です。
参加は、骨寺村荘園オーナーの皆様、岩手大学の皆様、地元の皆様で約70名。
そのほかにも、朝早くからおにぎり作りに頑張ってくださった地元のお母さん方、巡行コースの要所に篝火を焚いてくださった方々、みなさんの頑張りあってこその米納めです。
出発地点となる駒形根神社。
早めに行ったものの、早くも数人の地元の方が来て準備にとりかかろうとしていました。
さすが!
これが中尊寺に奉納するお米と薪です。
地元の皆さんがこしらえました。
各自、それぞれの衣装に着替えます。
普段の生活ではなかなか着ることのないでしょうね。
今年の薪は、何となく大きめのような気が…。
それだけ、こしらえた方の想いが込められているといったところでしょうか?
担ぐ人は大変ですが…。
参加者全員で出発式。
今日の安全を祈願します。
神社下に整列。
隊列順に並びます。
そして、出発です!
本寺川沿いの道を、慈恵塚拝殿まで進みます。
まだまだ序盤は、余裕の表情もうかがえますね。
一方、本行事で一番大変であろう荷担人の皆さん。
たろうが代わってあげたい気持ちもやまやまですが、たろうにはカメラマンの使命があるので代われないんです。
仕方ないですね諦めてください。
一行は要害橋付近を通過。
晴れてはいるものの、吐く息は白いですね。
足元を見ると、水たまりには薄氷が…。
長靴を履いていても、足元から冷たさが伝わってきます。
後方には、山頂までキレイに見える栗駒山が。
平泉へ向かうみんなを、後ろから後押ししているかのようです。
出発から約40分、慈恵塚拝殿に到着。
ここでひと段落です。
慈恵塚拝殿では、中尊寺 大長寿院の菅原光中住職による御祈祷と、田代善久副市長による激励の挨拶を頂戴しました。
ここで再出発までの一休み。
お母さん方が丹精込めて握ってくれた、荘園米のおにぎりをいただきました。
これがまた絶品!
Yさんも満足!
カメラ目線でご満悦。
一息ついた後は、平泉へと向かいます。
ここからは快適なバスの旅です。
平泉まで徒歩だと、さすがに時間がかかってしまいますからね。
昔どおりに忠実にとはいかないところですが、ここだけ目をつぶってください(笑)。
街行く一行は、さすがに注目を浴びていました。
平泉駅前を経由し、中尊寺通りを進みます。
東下り行列と同じルートですね。
チョットだけ、義経や静御前になった気分?
踏切渡りま~す。
そして、渡り遅れて寸断された人たち…。
ガックシ…。
電車が通過するまでの間、チョット一休みです。
いよいよ中尊寺が近づいてきましたよ。
ガンバレー。
幟旗がこう集まると、なんか迫力ありますね。
中尊寺入りした一行は、最大の難所・月見坂を登ります。
この上り坂が、なかなかキツイんです。
長い距離を歩いてきた一行には、かなり堪えます。
さすがに疲労の色を隠せません。
一方、先頭グループは笑みすら浮かべています。
この余裕はどこから来るのでしょう?
やはり疲れもピークでしょうか。
ゴールはもうすぐ、ガンバレ!
平坦な道に入り、讃衡蔵前まで来ました。
ここまで来ると、足取りも軽くなってきましたね。
金色堂前。
木漏れ日が一行を照らします。
金色堂前を過ぎ、そして目的地の経蔵に到着しました!
経蔵は、骨寺村と中尊寺との繋がりを語る上では欠かすことのできないところです。
経蔵では、中尊寺の山田貫首がお出迎え。
そして今年も無事、今年獲れた骨寺荘園米が、中尊寺の経蔵に奉納されました。
これにて任務完了です!
皆さん、お疲れ様でした。
こちらは、いつもお世話になっている岩手大学の皆さん。
達成感に満ちた、いい顔がいっぱいです。
奉納の御礼に、中尊寺 大長寿院から角大師のお札とお守りをいただきました!
これさえあれば無敵のような気がします。
0 件のコメント:
コメントを投稿